玉虫色の解決に一理あり

「目標が最大化にあったのでは目標は決して達成されることがない。それどころか達成に近づくほどいっそうの努力が求められる。」イノベーションと企業家精神P211比較的やさしい問題で,常に80点をとるというのは,努力すれば可能です。しかし,常に100点をとる…

成果をあげる2つのチェックポイント

「成果をあげるには,チェックポイントは二つ設けることが望ましい。一つは中間点,例えば九ヶ月後である。もう一つは終わりに近く,次のアクションプランの策定に入る前である。アクションプランなくしては,すべてが成り行き任せとなる。途中でアクションプラ…

外からの助けが必要なときは,どんなときか?

「うまくいってるときこそが,外からの助け,良き師の助けが必要なときである。成果をあげるほど,目の前の仕事,緊急の仕事に没入しているおそれがある。そのとき,経験豊かな師が,『それは意味のあることか。自らの最高のものを引き出しているか』を聞いてくれ…

苦しい時の神頼みは本当に効果があるのか?

「奇跡の困る点は,それが起こりえないということではなく,頼りにならないことにある。」P.F.ドラッカー経営論P235苦しいときの神頼みというやつです。おそらく,これは人間らしさにもつながってくるのかも知れません。少なくとも犬や猫は苦しいときの神頼みを…

私利私欲のない人の習慣

「優れたリーダーは,『私』とはいわない。意識していわないのではない。『私』を考えないのである。いつも『われわれ』と考える。」(非営利組織の経営P21)特に難しいのが,「意識していわないのではない。」の部分です。無意識で自然に「『私』とはいわな…

パターン化した約束事を警戒する

「判断の代りに公式を使うことは,常に間違いである。」現代の経営上P83常に間違いであるといわれても,判断の代りに公式を使いたがるのが人間の性だったりしますね。周りを見渡してみると,○○の法則や○○の方程式なるものによって,パターン化するのが大好きな…

成果をあげられない人が陥る3つの罠

「ほとんどの人が下に向かって焦点を合わせる。成果ではなく努力に焦点を合わせる。組織や上司が自分にしてくれるべきことを気にする。そして何よりも,自らがもつべき権限を気にする。その結果,本当の成果をあげられない。」経営者の条件P78成果をあげられな…

鏡がどんな役割を持っているかを考える

「リーダーたる者は,あらゆる行動において,翌朝鏡の中に見たい自分であるかを問うことを習慣化しなければならない。」非営利組織の経営P54特に翌朝というのが,皮肉ですかね。二日酔いの日には,かなり堪える一節です。自己嫌悪に陥ることもありますが(苦笑)人…

聞け話すなを徹底する

「多くの人が,話し上手だから人との関係づくりは得意だと思っている。対人関係のポイントが聞く力にあることを知らない。」非営利組織の経営P217話が下手よりは,上手いほうがいいかも知れません。しかし,話す能力と人間関係づくりの能力は必ずしも一致すると…

投資の判断はある種の誘惑が邪魔をする

「成果のあがらないもの,希望のないもの,報われないものを継続すべきことを正当化するための議論が,言い訳以上のものであることはあまりない。」創造する経営者P190「成果のあがらないもの,希望のないもの,報われないもの」であるにも関わらず,なかな…

同じボスでもビックボスに見習え

「マネジメントを欠くとき,組織は管理不能となり,計画は実行に移されなくなる。最悪の場合,計画の各部分が,それぞれ勝手なときに,勝手な速度で,勝手な目的と目標のものに遂行されるようになる。ボスに気に入られることのほうが,成果をあげることより…

得する損するという問題にマジメに取り組んでみる

「業績をあげる際には,間違いや,失敗さえも許される。いや,許され るべきである。だが,業績をあげる際に許されないのは,自己満足と低い業績基準である。」マネジメント下P129業績をあげるためには,間違いや失敗が許されるべきであるというのは よくわ…

マルチタスクを颯爽とこなすのは本当にカッコイイのか?

「成果をあげるには,手を広げすぎてはならない。一つのことに集中する必要がある。若干の気分転換を必要とするというのであれば,二つのことを行ってもよい。しかし,三つ以上のことを同時にこなせる者はいないはずである。したがって,なされるべきことを考え…

量や物にとらわれない仕事を考える

「知識労働は,量によって規定されるものでもない。コストによって規定されるものでもない。成果によって規定されるものである。」経営者の条件P25モノを動かしたり運んだりすることは,長年のあいだ人間の仕事でした。体を動かすことは,イコール成果をあげ…

ネジが緩んだら,あなたはどうしますか?

「重要なことは,正しい答えを見つけることではない。正しい問いを探すことである。間違った問いに対する正しい答えほど,危険とはいえないまでも役に立たないものはない。」現代の経営下P226間違った問いに対する正しい答えとはなんでしょうか?ネジが緩ん…

スカウトの目は節穴というけれど

「『人を正く判断できる者はいない。』少なくともこの世にいない。しかし問題は,人事の決定を真剣に考え,最善をつくすべく努力をする者が少ないということである。」マネジメント・フロンティアP144出だしの『人を正く判断できる者はいない。』の部分です…

優先順位をつけるのは,実は難しい決断

「優先順位の決定が,よき意図を成果を上げるコミットメントへと,洞察を行動へと具体化する。優先順位の決定がマネジメントの視点と真摯さを語る。そして優先順位の決定が,基本的な行動と戦略を規定する。」創造する経営者P267優先順位の決定は重要ですね。し…

自分の仕事は誰の役にたつのか?

「権限に焦点を合わせる者は自らが単に誰かの部下であることを告白しているにすぎない。」経営者の条件P79権限に焦点を合わせる者とは,会社で何をしているかと質問されたとき,「○○部にいます」「○○部長です」と答える人のことをいうのだそうです。権限に焦…

自らは脇役に徹する

「企業は客のニーズを変えることによって対価を得ることではないというマーケティングの基本を受け入れなければならない。企業は客のニーズを満足させることによって対価を得る。」イノベーションと企業家精神P228「客のニーズを変えることによって対価を得…

問題の解決より機会の開拓

「成果は,問題の解決ではなく,機会の開拓によって得られる」創造する経営者P6問題の解決とは,目の前にある出来事に対して対応することです。もちろん,大事なことですが,その場しのぎの場当たり的な対応なってしまうことがあります。機会の開拓というのは,目…

容易ではない組織の抵抗

「老廃物は捨てなければならない。人の身体はそうしている。ところが,組織では強い抵抗が出てくる。容易ではない。」ネクスト・ソサエティP132老廃物を捨てることは簡単なのに,組織の老廃物を捨てることには抵抗があるということですね。自然の摂理としての…

身びいきと仲間意識にケジメをつける

「組織の内部に成果はない。そこにはコストしかない。ところが人は容易に内部に没入し,外部の現実から遊離する。」非営利組織の経営P134「人は容易に内部に没入」するのは,なぜでしょうか?人間は,本質的に身びいきや仲間意識が強いことから来ていると思いま…

責任に焦点を合わせるのが自己実現の近道

「責任に焦点を合わせるとき,人は自らについてより大きな見方をするようになる。」非営利組織の経営P211責任に焦点を合わせるといっても,あまり物事に関わりたくないとか,重すぎる責任は負いたくないという意見が出てくるかも知れませんね。しかし,責任を負…

知識労働者としての責任を果たす

「分析,統合,管理というステップは,特に知識労働において重要な意味をもつ。知識労働の直接の成果は物ではないからである。誰か他の者への貢献だからである。」 マネジメント上P233自動車会社が製造する自動車は,作業工程を目で追っていくことが可能 です。…

リーダーは同調圧力に騙される

「多くのリーダーが自分のいったことは誰もが理解したと思う。しかし誰も理解などしていない。したがって,決定する前には人と相談しなければならない。議論したり参画させたりしなければならない。成果をあげるには,自分をわかってもらうために時間を使わな…

行動はマイナスからスタートする

「行動とは,ミッションを書き換え,焦点を合わせ直し,そのうえに新しいものを築き,組織することである。そして廃棄することである。」非営利組織の経営P53最後の「廃棄することである」の部分がなかなか思い浮かびません。「ミッションを書き換え,焦点を合わ…

見た目で判断するリーダーシップ

「私が非営利組織の人たちからよく聞かれることが,『リーダーの資質とは何か』である。この問いは,まるでリーダーシップがすべてであって,それ自体が目的であると考えているかのようである。しかし,そのようなリーダーシップこそが間違ったリーダーシップで…

仕事で本当に大事なのは相性なのか?

「仕事は人の好き嫌いとは関係ない。仕事は感情抜きで行うことができる。仕事以外に付き合いのない人とも,仕事はできる。人の仕事に敬意をもつことさえできれば,嫌いな人とも仕事はできる。」マネジメント上P238人類最初の組織は,血縁関係のある部族社会だ…

生産的な職場をつくるには?

「人が生産的であるためには,仕事のスピード,リズム,持続時間を自らコントロールできなければならない。」マネジメント上P235人間はスピード,リズム,持続時間を強制させると乳酸がたまり著しく効率が悪くなるそうです。実際に,自分の趣味には何時間でも没頭…

充実と自信が生まれる源泉となるもの

「自らの成長のために最も優先すべきは卓越性の追求である。そこから充実と自信が生まれる。」非営利組織の経営P206卓越性の追求ですが,卓越性という言葉の意味が意外とむずかしいかも知れません。卓越性は,原文だとExcellenceになっています。よく出来るこ…