成果をあげるための行動指針

「ほとんどの人が下に向かって焦点を合わせる。成果ではなく努力に焦点を合わせる。組織や上司が自分にしてくれるべきことを気にする。そして何よりも,自らがもつべき権限を気にする。その結果,本当の成果をあげられない。」経営者の条件P78成果をあげるため…

鏡は自分を律するための武器となる

「リーダーたる者は,あらゆる行動において,翌朝鏡の中に見たい自分であるかを問うことを習慣化しなければならない。」非営利組織の経営P54特に翌朝というのが,皮肉ですかね。二日酔いの日の朝だと見たくない自分だったりするでしょうね。女性問題で失脚した…

話し上手より聞き上手

「多くの人が,話し上手だから人との関係づくりは得意だと思っている。対人関係のポイントが聞く力にあることを知らない。」非営利組織の経営P217話が下手よりは,上手いほうがいいかも知れません。しかし,話す能力と人間関係づくりの能力は必ずしも一致すると…

正当化する議論は単なる言い訳?

「成果のあがらないもの,希望のないもの,報われないものを継続すべきことを正当化するための議論が,言い訳以上のものであることはあまりない。」創造する経営者P190「成果のあがらないもの,希望のないもの,報われないもの」であるにも関わらず,なかな…

損得の問題は奥が深い

「業績をあげる際には,間違いや,失敗さえも許される。いや,許され るべきである。だが,業績をあげる際に許されないのは,自己満足と低い業績基準である。」マネジメント下P129業績をあげるためには,間違いや失敗が許されるべきであるというのは よくわ…

信頼できるのは記憶ではなく記録

「人間の記憶には驚くほどの融通性がある。今日やっと営業費を賄っているにすぎない製品が,三年前には産業に革命をもたらすと期待されていたことを記憶している人は少ない。『製品ラインへのちょっとした付け足しとしてスタートした製品だが,それにしては…

マルチタスクの限界を知る

「成果をあげるには,手を広げすぎてはならない。一つのことに集中する必要がある。若干の気分転換を必要とするというのであれば,二つのことを行ってもよい。しかし,三つ以上のことを同時にこなせる者はいないはずである。したがって,なされるべきことを考え…

努力をねぎらってもらえるのは身内だけ

「知識労働は,量によって規定されるものでもない。コストによって規定されるものでもない。成果によって規定されるものである。」経営者の条件P25モノを動かしたり運んだりすることは,長年のあいだ人間の仕事でした。体を動かすことは,イコール成果をあげ…

なぜを5回繰り返す

「重要なことは,正しい答えを見つけることではない。正しい問いを探すことである。間違った問いに対する正しい答えほど,危険とはいえないまでも役に立たないものはない。」現代の経営下P226間違った問いに対する正しい答えとはなんでしょうか?ネジが緩ん…

人事の決定を真剣に考える

「『人を正く判断できる者はいない。』少なくともこの世にいない。しかし問題は,人事の決定を真剣に考え,最善をつくすべく努力をする者が少ないということである。」マネジメント・フロンティアP144出だしの『人を正く判断できる者はいない。』の部分です…

優先順位の決定を即決できるか?

「優先順位の決定が,よき意図を成果を上げるコミットメントへと,洞察を行動へと具体化する。優先順位の決定がマネジメントの視点と真摯さを語る。そして優先順位の決定が,基本的な行動と戦略を規定する。」創造する経営者P267優先順位の決定は重要ですね。し…

仲間意識から距離を置く

「チームをつくるには人から始めてはならない。なされるべき仕事から始めなければならない。『なされるべきことは何か』考え,次いで『鍵となる活動は何か』を考える。」非営利組織の経営P171チームを考えるときに,真っ先に思い浮かぶのは,誰と誰が相性が良く…

あなたの仕事は何かと聞かれたら,どう答えるか?

「権限に焦点を合わせる者は自らが単に誰かの部下であることを告白しているにすぎない。」経営者の条件P79権限に焦点を合わせる者とは,会社で何をしているかと質問されたとき,「○○部にいます」「○○部長です」と答える人のことをいうのだそうです。権限に焦…

客のニーズは変えられるのか?

「企業は客のニーズを変えることによって対価を得ることではないというマーケティングの基本を受け入れなければならない。企業は客のニーズを満足させることによって対価を得る。」イノベーションと企業家精神P228「客のニーズを変えることによって対価を得…

単なるお詫びを超えた行動をとる

「成果は,問題の解決ではなく,機会の開拓によって得られる」創造する経営者P6問題の解決とは,目の前にある出来事に対して対応することです。もちろん,大事なことですが,その場しのぎの場当たり的な対応なってしまうことがあります。機会の開拓というのは,目…

事業に我が子のような愛着を持つのは危険

「老廃物は捨てなければならない。人の身体はそうしている。ところが,組織では強い抵抗が出てくる。容易ではない。」ネクスト・ソサエティP132老廃物を捨てることは簡単なのに,組織の老廃物を捨てることには抵抗があるということですね。自然の摂理としての…

過度の身びいきは身を亡ぼす

「組織の内部に成果はない。そこにはコストしかない。ところが人は容易に内部に没入し,外部の現実から遊離する。」非営利組織の経営P134「人は容易に内部に没入」するのは,なぜでしょうか?人間は,本質的に身びいきや仲間意識が強いことから来ていると思いま…

自己実現の近道を探し求める

「責任に焦点を合わせるとき,人は自らについてより大きな見方をするようになる。」非営利組織の経営P211責任に焦点を合わせるといっても,あまり物事に関わりたくないとか,重すぎる責任は負いたくないという意見が出てくるかも知れませんね。しかし,責任を負…

知識労働者としての責任は何か?

「分析,統合,管理というステップは,特に知識労働において重要な意味をもつ。知識労働の直接の成果は物ではないからである。誰か他の者への貢献だからである。」 マネジメント上P233自動車会社が製造する自動車は,作業工程を目で追っていくことが可能 です。…

リーダーは裸の王様にならないように注意する

「多くのリーダーが自分のいったことは誰もが理解したと思う。しかし誰も理解などしていない。したがって,決定する前には人と相談しなければならない。議論したり参画させたりしなければならない。成果をあげるには,自分をわかってもらうために時間を使わな…

廃棄を忘れた行動には意味がない

「行動とは,ミッションを書き換え,焦点を合わせ直し,そのうえに新しいものを築き,組織することである。そして廃棄することである。」非営利組織の経営P53最後の「廃棄することである」の部分がなかなか思い浮かびません。「ミッションを書き換え,焦点を合わ…

ホンモノのリーダーを見抜く能力を養う

「私が非営利組織の人たちからよく聞かれることが,『リーダーの資質とは何か』である。この問いは,まるでリーダーシップがすべてであって,それ自体が目的であると考えているかのようである。しかし,そのようなリーダーシップこそが間違ったリーダーシップで…

人はデータから逃れることは出来ない

「人,特に知識労働者というものは,自らが自らに課す要求に応じて成長する。自らが成果や業績とみなすものに従って成長する。自らに少ししか求めなければ成長しない。多くを求めるならば何も達成しない者と同じ努力で巨人に成長する。」経営者の条件P97小さな…

人の仕事に敬意をもつ

「仕事は人の好き嫌いとは関係ない。仕事は感情抜きで行うことができる。仕事以外に付き合いのない人とも,仕事はできる。人の仕事に敬意をもつことさえできれば,嫌いな人とも仕事はできる。」マネジメント上P238人類最初の組織は,血縁関係のある部族社会だ…

生産的な職場という理想を追求する

「人が生産的であるためには,仕事のスピード,リズム,持続時間を自らコントロールできなければならない。」マネジメント上P235人間はスピード,リズム,持続時間を強制させると乳酸がたまり著しく効率が悪くなるそうです。実際に,自分の趣味には何時間でも没頭…

自らの成長のために最も優先すべきもの

「自らの成長のために最も優先すべきは卓越性の追求である。そこから充実と自信が生まれる。」非営利組織の経営P206卓越性の追求ですが,卓越性という言葉の意味が意外とむずかしいかも知れません。卓越性は,原文だとExcellenceになっています。よく出来るこ…

マネジメントの地位に留まってはいけない人

ドラッカーの名言から,成果をあげる人・あげない人の違いを探ります!「学ぶことのできない資質,後天的に獲得することのできない資質,初めから身につけていなければならない資質が一つだけある。才能ではない。真摯さである。」マネジメント中第31章これか…

成果をあげる近道は何か?

「非営利組織に働くあらゆる者が何度も何度も繰り返すべき究極の問いは,『自分はいかなる成果について責任をもつべきか,この組織はいかなる成果について責任をもつべきか,自分とこの組織は何をもって憶えられたいか』である。」非営利組織の経営P159これは,…

小企業の多くは成功できない?

「現実にはほとんどの小企業が戦略をもたない。機会中心ではなく問題中心である。問題に追われて日々を送る。たからこそ小企業の多くは成功できない。」マネジメント下P69問題に追われて日々を送るというのは,すなわち貧乏暇なしということです。貧乏暇なし…

習うより慣れよは本当に正しいのか?

「まとまりのある仕事を与えられず,要素動作だけを教えられるとき,学んだことを捨てる能力は増大するどころか減少する。そのとき働く人たちは,知識や理解ではなく経験や習慣だけを獲得する。さらにまた,計画するどころか知る必要もなく単に実行しさえすれば…