生まれつきマネジメントの適性がない人はどんな人?

「学ぶことのできない資質,後天的に獲得することのできない資質,初めから身につけていなければならない資質が一つだけある。才能ではない。真摯さである。」マネジメント中第31章これから,マネジメントを学んでいこうと思いドラッカーの本を手に取ったら…

働くあらゆる者に問われる究極の問い

「非営利組織に働くあらゆる者が何度も何度も繰り返すべき究極の問いは,『自分はいかなる成果について責任をもつべきか,この組織はいかなる成果について責任をもつべきか,自分とこの組織は何をもって憶えられたいか』である。」非営利組織の経営P159これは,…

貧乏暇なしから抜け出そう

「現実にはほとんどの小企業が戦略をもたない。機会中心ではなく問題中心である。問題に追われて日々を送る。たからこそ小企業の多くは成功できない。」マネジメント下P69問題に追われて日々を送るというのは,すなわち貧乏暇なしということです。貧乏暇なし…

習うより慣れよはブラック企業の温床

「まとまりのある仕事を与えられず,要素動作だけを教えられるとき,学んだことを捨てる能力は増大するどころか減少する。そのとき働く人たちは,知識や理解ではなく経験や習慣だけを獲得する。さらにまた,計画するどころか知る必要もなく単に実行しさえすれば…

真の多角化とは何か?

「事業についての有効な定義をもてないことは危険信号である。市場や顧客と無関係に事業を行っていることになる。さらには共通の知識や労力の相乗効果を実現する真の多角化ではなく,知識労力とは関係のない分散を行っていることになる。」創造する経営者P264…

サービスの本当の評価はどうあるべきか?

「サービスとは,マネジメントの憶測や,社長と大手ユーザーの雑談によって評価すべきものではない。体系的,客観的,定期的に顧客に聞くことによって評価すべきものである。」現代の経営上P91サービスの本当の評価はどうあるべきか?サービスの難しさを物語って…

信頼できる記録を用意する

「人間の記憶には驚くほどの融通性がある。今日やっと営業費を賄っているにすぎない製品が,三年前には産業に革命をもたらすと期待されていたことを記憶している人は少ない。(中略)期待を事前に書き留めておくことによってのみ,あとで検討するうえで必要な信…

いかなる成果について責任をもつべきか?

「非営利組織に働くあらゆる者が何度も何度も繰り返すべき究極の問いは,『自分はいかなる成果について責任をもつべきか,この組織はいかなる成果について責任をもつべきか,自分とこの組織は何をもって憶えられたいか』である。」非営利組織の経営P159これは,…

生産性の向上に必要なものは何か?

「知識労働では,恐怖による生産性の向上はありえない。自ら動機をもち,自ら方向を決めるのでなければ,生産的に働くことはできない。自ら何かを生み出せなければならない。」マネジメント上P244現代では,恐怖による生産性の向上などありえないというのは,すん…

長時間労働の質を考える

「人は,一つの動作しかしないと疲労する。心理的な退屈以前の問題として,生理的な疲労が出る。乳酸がたまり視力が落ちる。反応が遅くなりムラが出る。」マネジメント上P234「自らのものではないスピード,リズム,持続力を強要されるほど,人を疲れさせ,抗わせ …

利益は収入と支出との差額でホントに良いのか?

「これまで利益とされてきたものは,実は,明日のためのコストにすぎない。」「したがって最大の問題は,リスクに見合うものだけのものがあるかどうかである。」断絶の時代第二部第7章「これまで利益とされてきたもの」とあるように,利益というものは,あくまで…

マーケティングが効果を発するための秘訣

「非営利組織のマーケティングは,組織全体が達成したいものを知り,組織内の全員がその目標とその価値に合意し,成果をもたらすべく進み始めたときに効果を発します。」非営利組織の経営P94マーケティングが効果を発するための秘訣が書かれています。非営利組…

遊び心を大切にする

「現場の仕事の虜になっても過ちを生む。むしろこちらのほうが直すのに手間がかかる。」非営利組織の経営P28人間は,目の前の仕事に没頭します。仕事に没頭することは,いいことだという風潮もありますね。ところが,する必要のない仕事に没頭されたらどうで…

成功は捨て去れというけれど

「うまくいっているときほど『もっとうまくやれないか』を考えなければならない。改善の戦略において原則とすべきものがこの成功の追究である。うまくいったものをさらに改善することである。変えることである。これら全ての責任はトップにある。組織の風土…

大口をたたくのも才能のうち?

「大きく設計した仕事が害をなすことはない。たとえ害があったとしても,直ちに直すことができる。ところが小さく設計した仕事は,人と組織を知らぬ間に麻痺させる。」マネジメント中P34大きく設計した仕事というのは,大手企業のように日本全国あるいはグロー…

自らの仕事コミットするか,周囲の目を気にするか?

「知識労働者は,自らのためにも,貢献,集中,目的的な企業家精神にコミットしなければならない。」創造する経営者P306経営者が,貢献,集中,目的についてコミットしなければならないといのは,当然です。さもなければ,倒産するか,倒産しないまでも下請け的な仕事…

成功に必要なたったひとつ条件

「成功に必要なものは,ある小さな特定の発展だけである。」創造する経営者P245成功に必要なたったひとつ条件それは,ある小さな特定の発展だといっています。成功に必要なものは,画期的なもので,業界に革命を引き起こすものでなければいけないと思ってし…

もっともらしい情報を鵜呑みにしない

「ノーということのできる者を顧客と呼ぶならば,非営利組織には何種類もの顧客がいる。」非営利組織の経営P60ノーという人間は,顧客ではないというのは簡単です。ノーという人間も顧客である発想は,なかなか難しいですね。かつて,小学生に租税教室の講師…

自己満足かそれとも責任か?

「他の者が行うことについては満足もありうる。しかし,自らが行うことについては責任があるだけである。自らが行うことについては常に不満がなければならず,常によりよく行おうとする欲求がなければならない。」現代の経営下P161なかなか耳が痛い言葉です。…

人生を豊かにする秘訣

「知識労働者にとって,第二の人生をもつことが重要であることには,もう一つの理由がある。誰でも,仕事や人生で挫折することがあるからである。逆境のとき,単なる趣味を越えた第二の人生,第二の仕事が大きな意味をもつ。」(明日を支配するもの 第6章P23…

仕事の責任はどんな能力で果たされるのか?

「計画する能力をもつほど仕事の責任をもつことができる。それだけ生産性も高くなる。いわれたことしかできなければ有害なだけの存在となる。」現代の経営下P138「いわれたことしかできなければ有害なだけの存在となる。」の部分ですが,いわゆる奴隷制度の…

つまみ食いダメなのはダイエットだけにあらず!

「何もかもできる組織はない。金があっても人がいない。優先順位が必要である。あらゆることを少しづつ手がけることは最悪である。いかなる成果もあげられない。間違った優先順位でも,ないよりはましである。」マネジメント上P150総花主義ではなく,集中とい…

不採算事業のテコ入れは何回まで許されるのか?

「一度で成功しなければ,一度だけやり直せ。そして次は他のことをせよ」(創造する経営者P76)不採算事業のテコ入れは,何回まで許されるのでしょうか?ドラッカーの答えは一回までということになります。しかし,これが意外と難しいのです。テコ入れしないと,…

体格が良く雄弁なリーダーは理想のリーダーなのか?

「リーダーをつくりあげるものは仕事である。リーダーとは仕事を通じて自らつくりあげるものである。」非営利組織の経営P26リーダーは,仕事によってつくりあげるものであるとするならば,リーダーの地位は,世襲制度によって当然のごとく引き継がれるものでも…

事業の存続を危うくする間違った利益目標

「事業の目標として利益を強調することは,事業の存続を危うくするところまでマネジメントを誤らせる。」現代の経営上P82事業の目的は利益追求にあらず!とはいえ,利益を無視していいということではありません。利益が出なければ,銀行はなかなか融資してくれ…

仕事の効率をあげるだけが能じゃない

「企業を企業たらしめているものは,それが効率中心ではなく成果中心であるところにある。」マネジメント上 P175歴史をひも解くと…企業を企業たらしめているものが,効率中心だった時代があったのではないかと思います。ものが溢れていない時代は,単位当たりの…

起業は形から入るのが正解なのか?

「今日では,知識だけが意味ある資源である。もちろん伝統的な『生産要素』,すなわち土地,労働,資本がなくなったわけではない。だがそれらは,二義的な要素となってしまった。それらの生産要素は,知識さえあれば,入手可能である。しかも簡単に手に入れられる。…

占いでマネジメントは出来ない

「運では事業はつくれない。事業の機会を体系的に発見し,それを開拓する企業だけが,繁栄し成長する。」創造する経営者P198世の中では,運がつきものです。宝くじに当選するかしないかは,運以外の何ものでもないですね。しかし,運とは突発的なものです。しか…

教え上手が成功の近道

「人に教えることほど自らの勉強になることはないのと同様,人の自己啓発を助けるほど自らの自己啓発に役立つことはない。事実,人の成長に手を貸すことなく自らが成長することはありえない。自らの自らに対する要求水準が上がるのは,人の成長に手を貸すときで…

事業の定義を間違えていないか?

「いずれの企業も,自らの市場は狭く定義する。『顧客が価値を見出すものの市場』ではなく,『わが社の生産する製品の市場』として定義するためである。」(マネジメント下P142)この言及にあるように,何も意識しないと,お客様の要求にあわせるよりも,自らの実…