2021-01-01から1年間の記事一覧

同じボスでもビックボスに見習え

「マネジメントを欠くとき,組織は管理不能となり,計画は実行に移されなくなる。最悪の場合,計画の各部分が,それぞれ勝手なときに,勝手な速度で,勝手な目的と目標のものに遂行されるようになる。ボスに気に入られることのほうが,成果をあげることより…

得する損するという問題にマジメに取り組んでみる

「業績をあげる際には,間違いや,失敗さえも許される。いや,許され るべきである。だが,業績をあげる際に許されないのは,自己満足と低い業績基準である。」マネジメント下P129業績をあげるためには,間違いや失敗が許されるべきであるというのは よくわ…

マルチタスクを颯爽とこなすのは本当にカッコイイのか?

「成果をあげるには,手を広げすぎてはならない。一つのことに集中する必要がある。若干の気分転換を必要とするというのであれば,二つのことを行ってもよい。しかし,三つ以上のことを同時にこなせる者はいないはずである。したがって,なされるべきことを考え…

量や物にとらわれない仕事を考える

「知識労働は,量によって規定されるものでもない。コストによって規定されるものでもない。成果によって規定されるものである。」経営者の条件P25モノを動かしたり運んだりすることは,長年のあいだ人間の仕事でした。体を動かすことは,イコール成果をあげ…

ネジが緩んだら,あなたはどうしますか?

「重要なことは,正しい答えを見つけることではない。正しい問いを探すことである。間違った問いに対する正しい答えほど,危険とはいえないまでも役に立たないものはない。」現代の経営下P226間違った問いに対する正しい答えとはなんでしょうか?ネジが緩ん…

スカウトの目は節穴というけれど

「『人を正く判断できる者はいない。』少なくともこの世にいない。しかし問題は,人事の決定を真剣に考え,最善をつくすべく努力をする者が少ないということである。」マネジメント・フロンティアP144出だしの『人を正く判断できる者はいない。』の部分です…

優先順位をつけるのは,実は難しい決断

「優先順位の決定が,よき意図を成果を上げるコミットメントへと,洞察を行動へと具体化する。優先順位の決定がマネジメントの視点と真摯さを語る。そして優先順位の決定が,基本的な行動と戦略を規定する。」創造する経営者P267優先順位の決定は重要ですね。し…

自分の仕事は誰の役にたつのか?

「権限に焦点を合わせる者は自らが単に誰かの部下であることを告白しているにすぎない。」経営者の条件P79権限に焦点を合わせる者とは,会社で何をしているかと質問されたとき,「○○部にいます」「○○部長です」と答える人のことをいうのだそうです。権限に焦…

自らは脇役に徹する

「企業は客のニーズを変えることによって対価を得ることではないというマーケティングの基本を受け入れなければならない。企業は客のニーズを満足させることによって対価を得る。」イノベーションと企業家精神P228「客のニーズを変えることによって対価を得…

問題の解決より機会の開拓

「成果は,問題の解決ではなく,機会の開拓によって得られる」創造する経営者P6問題の解決とは,目の前にある出来事に対して対応することです。もちろん,大事なことですが,その場しのぎの場当たり的な対応なってしまうことがあります。機会の開拓というのは,目…

容易ではない組織の抵抗

「老廃物は捨てなければならない。人の身体はそうしている。ところが,組織では強い抵抗が出てくる。容易ではない。」ネクスト・ソサエティP132老廃物を捨てることは簡単なのに,組織の老廃物を捨てることには抵抗があるということですね。自然の摂理としての…

身びいきと仲間意識にケジメをつける

「組織の内部に成果はない。そこにはコストしかない。ところが人は容易に内部に没入し,外部の現実から遊離する。」非営利組織の経営P134「人は容易に内部に没入」するのは,なぜでしょうか?人間は,本質的に身びいきや仲間意識が強いことから来ていると思いま…

責任に焦点を合わせるのが自己実現の近道

「責任に焦点を合わせるとき,人は自らについてより大きな見方をするようになる。」非営利組織の経営P211責任に焦点を合わせるといっても,あまり物事に関わりたくないとか,重すぎる責任は負いたくないという意見が出てくるかも知れませんね。しかし,責任を負…

知識労働者としての責任を果たす

「分析,統合,管理というステップは,特に知識労働において重要な意味をもつ。知識労働の直接の成果は物ではないからである。誰か他の者への貢献だからである。」 マネジメント上P233自動車会社が製造する自動車は,作業工程を目で追っていくことが可能 です。…

リーダーは同調圧力に騙される

「多くのリーダーが自分のいったことは誰もが理解したと思う。しかし誰も理解などしていない。したがって,決定する前には人と相談しなければならない。議論したり参画させたりしなければならない。成果をあげるには,自分をわかってもらうために時間を使わな…

行動はマイナスからスタートする

「行動とは,ミッションを書き換え,焦点を合わせ直し,そのうえに新しいものを築き,組織することである。そして廃棄することである。」非営利組織の経営P53最後の「廃棄することである」の部分がなかなか思い浮かびません。「ミッションを書き換え,焦点を合わ…

見た目で判断するリーダーシップ

「私が非営利組織の人たちからよく聞かれることが,『リーダーの資質とは何か』である。この問いは,まるでリーダーシップがすべてであって,それ自体が目的であると考えているかのようである。しかし,そのようなリーダーシップこそが間違ったリーダーシップで…

仕事で本当に大事なのは相性なのか?

「仕事は人の好き嫌いとは関係ない。仕事は感情抜きで行うことができる。仕事以外に付き合いのない人とも,仕事はできる。人の仕事に敬意をもつことさえできれば,嫌いな人とも仕事はできる。」マネジメント上P238人類最初の組織は,血縁関係のある部族社会だ…

生産的な職場をつくるには?

「人が生産的であるためには,仕事のスピード,リズム,持続時間を自らコントロールできなければならない。」マネジメント上P235人間はスピード,リズム,持続時間を強制させると乳酸がたまり著しく効率が悪くなるそうです。実際に,自分の趣味には何時間でも没頭…

充実と自信が生まれる源泉となるもの

「自らの成長のために最も優先すべきは卓越性の追求である。そこから充実と自信が生まれる。」非営利組織の経営P206卓越性の追求ですが,卓越性という言葉の意味が意外とむずかしいかも知れません。卓越性は,原文だとExcellenceになっています。よく出来るこ…

生まれつきマネジメントの適性がない人はどんな人?

「学ぶことのできない資質,後天的に獲得することのできない資質,初めから身につけていなければならない資質が一つだけある。才能ではない。真摯さである。」マネジメント中第31章これから,マネジメントを学んでいこうと思いドラッカーの本を手に取ったら…

働くあらゆる者に問われる究極の問い

「非営利組織に働くあらゆる者が何度も何度も繰り返すべき究極の問いは,『自分はいかなる成果について責任をもつべきか,この組織はいかなる成果について責任をもつべきか,自分とこの組織は何をもって憶えられたいか』である。」非営利組織の経営P159これは,…

貧乏暇なしから抜け出そう

「現実にはほとんどの小企業が戦略をもたない。機会中心ではなく問題中心である。問題に追われて日々を送る。たからこそ小企業の多くは成功できない。」マネジメント下P69問題に追われて日々を送るというのは,すなわち貧乏暇なしということです。貧乏暇なし…

習うより慣れよはブラック企業の温床

「まとまりのある仕事を与えられず,要素動作だけを教えられるとき,学んだことを捨てる能力は増大するどころか減少する。そのとき働く人たちは,知識や理解ではなく経験や習慣だけを獲得する。さらにまた,計画するどころか知る必要もなく単に実行しさえすれば…

真の多角化とは何か?

「事業についての有効な定義をもてないことは危険信号である。市場や顧客と無関係に事業を行っていることになる。さらには共通の知識や労力の相乗効果を実現する真の多角化ではなく,知識労力とは関係のない分散を行っていることになる。」創造する経営者P264…

サービスの本当の評価はどうあるべきか?

「サービスとは,マネジメントの憶測や,社長と大手ユーザーの雑談によって評価すべきものではない。体系的,客観的,定期的に顧客に聞くことによって評価すべきものである。」現代の経営上P91サービスの本当の評価はどうあるべきか?サービスの難しさを物語って…

信頼できる記録を用意する

「人間の記憶には驚くほどの融通性がある。今日やっと営業費を賄っているにすぎない製品が,三年前には産業に革命をもたらすと期待されていたことを記憶している人は少ない。(中略)期待を事前に書き留めておくことによってのみ,あとで検討するうえで必要な信…

いかなる成果について責任をもつべきか?

「非営利組織に働くあらゆる者が何度も何度も繰り返すべき究極の問いは,『自分はいかなる成果について責任をもつべきか,この組織はいかなる成果について責任をもつべきか,自分とこの組織は何をもって憶えられたいか』である。」非営利組織の経営P159これは,…

生産性の向上に必要なものは何か?

「知識労働では,恐怖による生産性の向上はありえない。自ら動機をもち,自ら方向を決めるのでなければ,生産的に働くことはできない。自ら何かを生み出せなければならない。」マネジメント上P244現代では,恐怖による生産性の向上などありえないというのは,すん…

長時間労働の質を考える

「人は,一つの動作しかしないと疲労する。心理的な退屈以前の問題として,生理的な疲労が出る。乳酸がたまり視力が落ちる。反応が遅くなりムラが出る。」マネジメント上P234「自らのものではないスピード,リズム,持続力を強要されるほど,人を疲れさせ,抗わせ …