2021-01-01から1年間の記事一覧

利益は収入と支出との差額でホントに良いのか?

「これまで利益とされてきたものは,実は,明日のためのコストにすぎない。」「したがって最大の問題は,リスクに見合うものだけのものがあるかどうかである。」断絶の時代第二部第7章「これまで利益とされてきたもの」とあるように,利益というものは,あくまで…

マーケティングが効果を発するための秘訣

「非営利組織のマーケティングは,組織全体が達成したいものを知り,組織内の全員がその目標とその価値に合意し,成果をもたらすべく進み始めたときに効果を発します。」非営利組織の経営P94マーケティングが効果を発するための秘訣が書かれています。非営利組…

遊び心を大切にする

「現場の仕事の虜になっても過ちを生む。むしろこちらのほうが直すのに手間がかかる。」非営利組織の経営P28人間は,目の前の仕事に没頭します。仕事に没頭することは,いいことだという風潮もありますね。ところが,する必要のない仕事に没頭されたらどうで…

成功は捨て去れというけれど

「うまくいっているときほど『もっとうまくやれないか』を考えなければならない。改善の戦略において原則とすべきものがこの成功の追究である。うまくいったものをさらに改善することである。変えることである。これら全ての責任はトップにある。組織の風土…

大口をたたくのも才能のうち?

「大きく設計した仕事が害をなすことはない。たとえ害があったとしても,直ちに直すことができる。ところが小さく設計した仕事は,人と組織を知らぬ間に麻痺させる。」マネジメント中P34大きく設計した仕事というのは,大手企業のように日本全国あるいはグロー…

自らの仕事コミットするか,周囲の目を気にするか?

「知識労働者は,自らのためにも,貢献,集中,目的的な企業家精神にコミットしなければならない。」創造する経営者P306経営者が,貢献,集中,目的についてコミットしなければならないといのは,当然です。さもなければ,倒産するか,倒産しないまでも下請け的な仕事…

成功に必要なたったひとつ条件

「成功に必要なものは,ある小さな特定の発展だけである。」創造する経営者P245成功に必要なたったひとつ条件それは,ある小さな特定の発展だといっています。成功に必要なものは,画期的なもので,業界に革命を引き起こすものでなければいけないと思ってし…

もっともらしい情報を鵜呑みにしない

「ノーということのできる者を顧客と呼ぶならば,非営利組織には何種類もの顧客がいる。」非営利組織の経営P60ノーという人間は,顧客ではないというのは簡単です。ノーという人間も顧客である発想は,なかなか難しいですね。かつて,小学生に租税教室の講師…

自己満足かそれとも責任か?

「他の者が行うことについては満足もありうる。しかし,自らが行うことについては責任があるだけである。自らが行うことについては常に不満がなければならず,常によりよく行おうとする欲求がなければならない。」現代の経営下P161なかなか耳が痛い言葉です。…

人生を豊かにする秘訣

「知識労働者にとって,第二の人生をもつことが重要であることには,もう一つの理由がある。誰でも,仕事や人生で挫折することがあるからである。逆境のとき,単なる趣味を越えた第二の人生,第二の仕事が大きな意味をもつ。」(明日を支配するもの 第6章P23…

仕事の責任はどんな能力で果たされるのか?

「計画する能力をもつほど仕事の責任をもつことができる。それだけ生産性も高くなる。いわれたことしかできなければ有害なだけの存在となる。」現代の経営下P138「いわれたことしかできなければ有害なだけの存在となる。」の部分ですが,いわゆる奴隷制度の…

つまみ食いダメなのはダイエットだけにあらず!

「何もかもできる組織はない。金があっても人がいない。優先順位が必要である。あらゆることを少しづつ手がけることは最悪である。いかなる成果もあげられない。間違った優先順位でも,ないよりはましである。」マネジメント上P150総花主義ではなく,集中とい…

不採算事業のテコ入れは何回まで許されるのか?

「一度で成功しなければ,一度だけやり直せ。そして次は他のことをせよ」(創造する経営者P76)不採算事業のテコ入れは,何回まで許されるのでしょうか?ドラッカーの答えは一回までということになります。しかし,これが意外と難しいのです。テコ入れしないと,…

体格が良く雄弁なリーダーは理想のリーダーなのか?

「リーダーをつくりあげるものは仕事である。リーダーとは仕事を通じて自らつくりあげるものである。」非営利組織の経営P26リーダーは,仕事によってつくりあげるものであるとするならば,リーダーの地位は,世襲制度によって当然のごとく引き継がれるものでも…

事業の存続を危うくする間違った利益目標

「事業の目標として利益を強調することは,事業の存続を危うくするところまでマネジメントを誤らせる。」現代の経営上P82事業の目的は利益追求にあらず!とはいえ,利益を無視していいということではありません。利益が出なければ,銀行はなかなか融資してくれ…