ときには必要な諦める勇気

「好きなことをすることが,貢献,自己実現,成功
につながると考えた者のうち,実際にそれらのもの
につなげた者はほとんどいなかった。」
明日を支配するものP215

夢は叶わぬものということでしょうか?
自分がなりたい職業やこうありたいという理想は,
実現しないものです。

逆に言えば,自分がなりたい職業やこうありたい
という理想を全て実現することが出来た人は,
スーパースターと呼ばれるわけです。
それだけ希少価値なんですね。

大抵の凡人は夢破れます。
プロ野球でドラフトに指名される人間は,ほんの
わずかです。

しかも,指名されて,ホントに生き残るのは,
10名いるか,いないかという狭き門です。

小学生の頃,プロ野球選手になりたいと願っても
プロになれない人が大多数です。

もちろん,大人になっても野球を続けることは,
可能ですが,草野球では食べていけません。

好きなことをすることは,職業にはならず,
たいていの人は,趣味になってしまいます。
しかし,趣味では生きていけません。

拙者も,スポーツの世界で名声を博すことが出来
ませんでしたし,芸術や芸能の世界で名を残す
ことは出来ませんでした(苦笑)

では,われわれはどうしたら良いのでしょう?
はじめから好きなことを実現することは,どうも
期待できそうにありません。

それほど,好きではなかったけど,やってみたら
実はまんざらでもなかったというパターンを
見出すしかないのかも知れません。

そのためには,やりたいことをあきらめて,
いま自分が,やるべきこと徹底してやり抜く
こと,すなわち,貢献を考えるということです。

貢献とは,自分中心ではなく他の人を助ける役立つ
という意味です。

自分が他の人を助けたり,役立つことが何かないか
と考えるという発想の転換ですね。

これは,なかなかむずかしいことかも知れません。
もともと人間というより動物は,自分の空腹を満た
し子孫を残すことを最優先に考える習性があります。

もし,誰もが自分ではなく他の人の空腹を満たし,
他の人の子孫を残すことを最優先するように行動
していたら,お互いに譲り合いすぎて,やがては,
絶滅してしまいます。

われわれは,本能的に利己的にならざるを得ないわけ
ですが,現代社会で成果をあげるためには,利己的な
本能をある程度抑制し,他の人に役立つことを最優先
に考えなければならないわけです。

しかし,利己的な発想を抑制することはむずかしい
わけですね。
それゆえ,われわれは悩み苦しむのかも知れません。

でも,よくよく考えれば,われわれの多くは,自分で
自分の夢を切り開くだけの飛び抜けた才覚も才能も
ないわけです。

ここを割り切れるかどうかが成果の分かれ目なの
かも知れませんね。

自分ではなく他の人を助けること,役立つことを
手助けする。

自分がやりたいというやりがいではなく,他の人に
役立つことを優先する生きがいに活路を見いたす
ということが,成果をあげるための条件です。

飛び抜けた才能や才覚のない人間は,このパターン
しか成果をあげることが出来ないのかも知れません。

しかし,それはわれわれの本能と相容れない要素が
あるために,われわれは,満足感を得ることが出来
ないのかも知れません。

特に,若い人ほど可能性があるだけに,最初に
描いた夢を完全に捨て去ることは,むずかしい
ように思います。

そういう拙者も,往生際が悪いので,40代の
ときは,なんとなくモヤモヤしたものがあった
ような気がします。

さすがに50代中盤に差し掛かると,そういう迷い
はなくなりましたけどね。

ただ,夢や野望がモチベーションの原動力になるのは
事実ですが,それに捉われ過ぎてしまうのも困った
ものです。

割り切りは,葛藤があるにせよ,早めれば早い方が
いいですね。

さて,あなたの好きなことやりたいことは,何でしょう?
そして,それは実現しましたか?

もし,実現したとしたら,それは子供の頃からの夢
だったでしょうか?
今一度,自分を振り返ってみる必要がありそうですね。

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