上手くいっているときはいじらないでOK?

「うまくいっているときほど『もっとうまくやれないか』を考えなければならない。改善の戦略において原則とすべきものがこの成功の追究である。うまくいったものをさらに改善することである。変えることである。これら全ての責任はトップにある。組織の風土…

現場の仕事には罠が多い

「現場の仕事の虜になっても過ちを生む。むしろこちらのほうが直すのに手間がかかる。」非営利組織の経営P28人間は,目の前の仕事に没頭します。仕事に没頭することは,いいことだという風潮もありますね。ところが,する必要のない仕事に没頭されたらどうで…

マーケティングが効果を発する前提条件

「非営利組織のマーケティングは,組織全体が達成したいものを知り,組織内の全員がその目標とその価値に合意し,成果をもたらすべく進み始めたときに効果を発します。」非営利組織の経営P94マーケティングが効果を発するための秘訣が書かれています。非営利組…

利益は誰のものでもないという思考に慣れる

「これまで利益とされてきたものは,実は,明日のためのコストにすぎない。」「したがって最大の問題は,リスクに見合うものだけのものがあるかどうかである。」断絶の時代第二部第7章「これまで利益とされてきたもの」とあるように,利益というものは,あくまで…

人間を疲労させる要因を探る

「人は,一つの動作しかしないと疲労する。心理的な退屈以前の問題として,生理的な疲労が出る。乳酸がたまり視力が落ちる。反応が遅くなりムラが出る。」マネジメント上P234「自らのものではないスピード,リズム,持続力を強要されるほど,人を疲れさせ,抗わせ …

ノーという人間も顧客である

「ノーということのできる者を顧客と呼ぶならば,非営利組織には何種類もの顧客がいる。」非営利組織の経営P60ノーという人間は,顧客ではないというのは簡単です。ノーという人間も顧客である発想は,なかなか難しいですね。かつて,小学生に租税教室の講師…

凡事徹底も有効な差別化要因

「成功に必要なものは,ある小さな特定の発展だけである。」創造する経営者P245成功に必要なたったひとつ条件それは,ある小さな特定の発展だといっています。成功に必要なものは,画期的なもので,業界に革命を引き起こすものでなければいけないと思ってし…

知識労働者と企業家精神

「知識労働者は,自らのためにも,貢献,集中,目的的な企業家精神にコミットしなければならない。」創造する経営者P306経営者が,貢献,集中,目的についてコミットしなければならないといのは,当然です。さもなければ,倒産するか,倒産しないまでも下請け的な仕事…

人と組織を麻痺させる仕事に注意する

「大きく設計した仕事が害をなすことはない。たとえ害があったとしても,直ちに直すことができる。ところが小さく設計した仕事は,人と組織を知らぬ間に麻痺させる。」マネジメント中P34大きく設計した仕事というのは,大手企業のように日本全国あるいはグロー…

総花主義は危険な兆候

「何もかもできる組織はない。金があっても人がいない。優先順位が必要である。あらゆることを少しづつ手がけることは最悪である。いかなる成果もあげられない。間違った優先順位でも,ないよりはましである。」マネジメント上P150総花主義ではなく,集中とい…

計画する能力を養う

「計画する能力をもつほど仕事の責任をもつことができる。それだけ生産性も高くなる。いわれたことしかできなければ有害なだけの存在となる。」現代の経営下P138「いわれたことしかできなければ有害なだけの存在となる。」の部分ですが,いわゆる奴隷制度の…

人生を豊かにする秘訣は何か?

「知識労働者にとって,第二の人生をもつことが重要であることには,もう一つの理由がある。誰でも,仕事や人生で挫折することがあるからである。逆境のとき,単なる趣味を越えた第二の人生,第二の仕事が大きな意味をもつ。」(明日を支配するもの 第6章P23…

自己満足と責任を使い分ける

「他の者が行うことについては満足もありうる。しかし,自らが行うことについては責任があるだけである。自らが行うことについては常に不満がなければならず,常によりよく行おうとする欲求がなければならない。」現代の経営下P161なかなか耳が痛い言葉です。…

事業の存続を危うくするものは何か?

「事業の目標として利益を強調することは,事業の存続を危うくするところまでマネジメントを誤らせる。」現代の経営上P82事業の目的は利益追求にあらず!とはいえ,利益を無視していいということではありません。利益が出なければ,銀行はなかなか融資してくれ…

リーダーは天賦の才で決まるのか?

「リーダーをつくりあげるものは仕事である。リーダーとは仕事を通じて自らつくりあげるものである。」非営利組織の経営P26リーダーは,仕事によってつくりあげるものであるとするならば,リーダーの地位は,世襲制度によって当然のごとく引き継がれるものでも…

経営にAIを導入したら上手くいくのか?

「一度で成功しなければ,一度だけやり直せ。そして次は他のことをせよ」(創造する経営者P76)「一度で成功しなければ,一度だけやり直せ。そして次は他のことをせよ」(創造する経営者P76)不採算事業のテコ入れは,何回まで許されるのでしょうか?ドラッカーの…

運不運に左右されない体制をつくる

「運では事業はつくれない。事業の機会を体系的に発見し,それを開拓する企業だけが,繁栄し成長する。」創造する経営者P198世の中では,運がつきものです。宝くじに当選するかしないかは,運以外の何ものでもないですね。しかし,運とは突発的なものです。しか…

ほんとうに意味のある資源は何か?

「今日では,知識だけが意味ある資源である。もちろん伝統的な『生産要素』,すなわち土地,労働,資本がなくなったわけではない。だがそれらは,二義的な要素となってしまった。それらの生産要素は,知識さえあれば,入手可能である。しかも簡単に手に入れられる。…

意味のない仕事を効率化していないか?

「企業を企業たらしめているものは,それが効率中心ではなく成果中心であるところにある。」マネジメント上 P175歴史をひも解くと…企業を企業たらしめているものが,効率中心だった時代があったのではないかと思います。ものが溢れていない時代は,単位当たりの…

間違ったリーダーを待ち望んでいないか?

「リーダーをつくりあげるものは仕事である。リーダーとは仕事を通じて自らつくりあげるものである。」非営利組織の経営P26地位は人を作るというのに,通じますね。ついでに,「リーダーシップは,カリスマ性に依存しない。」(プロフェッショナルの条件P184)…

自らの市場を広く定義する

『「いずれの企業も,自らの市場は狭く定義する。『顧客が価値を見出すものの市場』ではなく,『わが社の生産する製品の市場』として定義するためである。」(マネジメント下P142)この言及にあるように,何も意識しないと,お客様の要求にあわせるよりも,自らの…

他人に何をしてあげられるのかによって,成果をあげる

「人に教えることほど自らの勉強になることはないのと同様,人の自己啓発を助けるほど自らの自己啓発 「人に教えることほど自らの勉強になることはないのと同様,人の自己啓発を助けるほど自らの自己啓発に役立つことはない。事実,人の成長に手を貸すことなく…

大は小を兼ねるとは限らない

「大企業にならないということは,時として楽しみも多く,満足も大きいものである。」マネジメント下P261この言葉にうなずく派とうなずかない派にわかれるかも知れませんね。わたしは,うなずく派ですが,あなたはいかかでしょうか?「大きな組織で働いたほうが仕…

マネジメントの視点で考える性善説

「人は強く責任感があり貢献を欲する存在であると見る者は,時には失望させられるかもしれない。しかし,マネジメントの第一の仕事は,人の強みを生かすことである。それができるのは,人が成果をあげることを欲する存在であるとするときだけである。 」マネジメ…

意外と気になる企業の生存率

「新たに設立される企業一〇〇社のうちほぼ七五社が,マネジメントの失敗を主たる原因として五年以内に倒産している。」創造する経営者P155いわゆる中小企業生存率というものです。100社のうち75社が倒産というと高い確率ですね。このデータは,おそらくニュ…

仕事の分析で思わず見落としてしまう大事なこと

「仕事の分析にとって最も重要なステップが抜けている。仕事の分析は,必要な作業を明確にすることから始まるのではない。望ましい最終商品を規定することから始まる。」マネジメント上P255一般的に,業務のマニュアル化にとって最も重要なステップは,必要な作…

受け入れがたい矛盾に立ち向かう

「継続を旨とする組織にとっては,変化とは,その言葉からして受け入れがたい矛盾である。」明日を支配するものP102われわれの多くは,いままでの日常生活が急変することを望んでいません。定時に出勤し,ほどほどに時間に帰宅して就寝する。そういう何の変哲も…

仕事の仕方と仕事の適切さを比較する

「効率とは仕事の仕方であり,成果とは仕事の適切さである。」マネジメント上P52仕事の仕方と,仕事の適切さはイコールではありません。もちろん,どちらも大切ですが,どちらかというと仕事の仕方が重視され,仕事の適切さが軽視されているように思います。…

八方美人は最悪の選択

「何もかもできる組織はない。金があっても人がいない。優先順位が必要である。あらゆることを少しづつ手がけることは最悪である。いかなる成果もあげられない。間違った優先順位でも,ないよりはましである。」マネジメント上P150あらゆることを少しづつ手が…

専門化と多角化を調和させる

「いかに集中が望ましくとも,多角化との調和が必要である。さもなければ過度の専門化に陥る。同時にいかに多角化が望ましくとも,あるいは避けがたくとも集中が必要である。さもなければ分裂と分散に陥る。単純さと複雑さはともに必要である。単純さと複雑さ…